2009年05月22日

ホームルーム朗読劇「ケイタイ・パニック」

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舞台イラスト.png

☆もう連休より数週間前から、生徒指導部よりある依頼を受けていた。

 ケイタイ電話の使用に関わるさまざまな問題を生徒に考えさせる

 朗読用の劇を作って欲しいと言う。

 ホームルーム活動の時間に生徒に読ませるのだと言う。

 どうもそういう指導をするよう教育委員会辺りから指示が

 あったらしいのだが、生徒指導部の先生も考えあぐねて、

 私の方にお鉢が回って来た。

 ここは一丁気合いを入れてやるか、と思ったが、時間は5分、

 それに実施前には当然ながら管理職などの決裁が必用。

 どうせ検閲が入るのならついでに遊んでやれ、と手直しされる

 前提で書いたのが完成したので、お目に掛けたいと思う。

「ケイタイパニック」(クラス朗読劇)

【登場人物】

♀ 田中由美・・・田中家長女。高校1年生。
♀ 田中泰子・・・由美の母。
♂ 田中義男・・・由美の父。
♂ 田中一樹・・・田中家長男。小学校6年生。
♀ 佳奈  ・・・由美の友人。
♂ 男   ・・・広大生と名乗る男。
♀ 恵里  ・・・由美の友人。

     ある日の夕食。
     田中家の食卓である。
     家族4人で一緒に食事を始めたところである。

4人「いただきます!」
泰子「ちょっと由美!
   食事中にケイタイを見るのはやめなさい!」
由美「だって友達からメールが来てるかも知れないんだもん。」
泰子「後にすればいいでしょ!」
由美「駄目だよ。
   なるべく早く返信しなきゃマナー違反になっちゃう。」
泰子「食事中にそんな事をする方がマナー違反です!
   貸しなさい!」
由美「あーあ。」
泰子「お父さんも新聞ばっかり読んでないで、何か言ってやって下さいよ!」
義男「まあ、別にいいんじゃないか・・・」
泰子「よくありません!
   彼氏からのメールだったら、どうするんです?」
義男「何!
   由美、お前、彼氏がいるのか?」
由美「お父さんに言う必要ないしー」
一樹「姉ちゃんに男が出来るわけないじゃん。」
由美「一樹!」
一樹「イテテテ!・・・」

     その時、義男の持つケイタイに着信があったようだ。

義男「はいもしもし、田中モータースです。
   あ、はい、いつもお世話になっております・・・」
由美「ほらお父さんだって。」
泰子「お父さんは仕事でしょ!
   高校生がいつもケイタイで着信を待つ必要はありません!」
一樹「お母さん、僕もケイタイが欲しい。」
泰子「アンタはまだ小学生でしょうが!」
一樹「だってみんな持ってるんだよ。」
泰子「授業中にメール見たりして、学級崩壊になってる学校があるって聞いたわ。
   絶対持たせられません!」
一樹「学校で使うんじゃないよ。」
泰子「じゃあ、いつ使うのよ。」
一樹「学校が終わってから帰る時。
   この頃ぶっそうな世の中だから、僕誘拐されちゃうかも知れないでしょ。」
泰子「アンタを誘拐するような物好きはいません!」
   アンタが変なサイトでも見ようとして困った事になる方が100倍くらい心配です。」
一樹「僕そんな事しないよ。」
由美「変な本隠してるくせに。」
一樹「姉ちゃん!
   どうして知ってるの?」
由美「アハハハ、引っ掛かったー。
   やっぱ持ってるんだ。」
一樹「ひどいよ!」
義男「そう言えば変なサイトに繋がらなくするサービスがあるそうだぞ。
   母さん、それを使ってみたらどうだろう?」
泰子「ケイタイ1台でどれだけお金が掛かるかわかってるんですか!
   お父さんの小遣いから引きますよ。」
義男「それは困る。
   ほとんどなくなっちゃうじゃないか。
由美「ねえ一樹。
   今はどこの学校もケイタイの持ち込みは禁止だよ。
   先生に見つかったら取り上げられて怒られちゃうよ、きっと。」
一樹「なーんだ、つまんないの。
じゃ、いい。」
泰子「アンタ言ってる事が違うじゃないの!」
由美「ごちそうさまでした。」
泰子「もう食べないの?」
由美「うん。
   ダイエット中だから。
   ケイタイ返して。」
泰子「はい。
   片付けくらい手伝いなさいよ。」
由美「忙しいんだよ。
   明日古典と英語と数学の小テストがあるの、勉強しなくちゃ。」
泰子「勉強するのに、ケイタイはいらないでしょ!」
由美「うるさい!」
一樹「姉ちゃん、宿題教えてよ。」
由美「アンタなんかに構ってるヒマはないの!」

     由美はすぐに食卓を離れ、ケイタイを持って自分の部屋にこもった。
     中から鍵を掛けると、一応勉強机に向かうが、すぐケイタイに着信がある。
     友人の佳奈からである。

佳奈「もしもし由美。
   今ちょっといい?」
由美「うん、いいよ。」
佳奈「良かった。
   アタシ今、塾に来てんだけど、空き時間が出来てヒマで・・・」
由美「そうなんだー。
   アタシもヒマー。」
佳奈「こないだのカラオケの時の写メ送ってよ。
   由美が撮ったの全部。」
由美「いいよ。
   全部送ったげる。」
佳奈「・・・ありがとう。」   
由美「ねえ、明日の小テストの勉強やった?」
佳奈「塾じゃやんないから。」
由美「空き時間にやればいいじゃん。」
佳奈「えー。
   別にいいのよ、アタシは。
   塾に来てれば、お母さんに勉強しろって言われないし・・・
   あ、ごめん、先生が来たから切るね。
   じゃ。」
由美「え?
   と、言う事は授業中?・・・
   何やってんだ、あの子。」

     佳奈からの電話が切れると、すぐ又新しく着信があった。 

 男「もしもし、田中由美さんですか?」
由美「そうですけど。」
 男「良かった、ホントだったんだ。
   僕、広島大学2年生の学生です。
   もし良かったら、お会いしませんか?」
由美「え、な、何か間違えてらっしゃるんじゃあ・・・」
 男「でも君、市呉高校2年5組の田中由美さんでしょ。
   出席番号20番で、赤いメガネを掛けた・・・」
由美「間違いだと思います!
   失礼します!・・・
   何これ?
   気持ち悪い・・・」
   
     その時、友人から電話の着信があった。
     一番仲の良い恵理からである。

恵理「もしもし由美!」
由美「え、何怒ってんの?」
恵理「アンタでしょ。
   変な掲示板に、アタシの名前と写真を勝手に使って、恋人募集中、って書き込みしたのは。」
由美「え?
   何どういう事?」
恵理「知らない男の人から電話掛かって来てさ。
   おかしいなあと思って、よく聞いてみたら、出会い掲示板ってとこにアタシが出てたの!
   で、その写真はこないだみんなでカラオケに行った時撮った写真だったわけ。
   他の子に聞いても知らなくって、みんな由美がやったんじゃないかって。」
由美「そんなあ、ひどいよ!
   あ、アタシもさっき知らない男の人から電話があって・・・」
恵理「え、マジで?」
由美「うん。
   なんでか、アタシの名前やクラスと出席番号まで知ってんの。」
恵理「そう、それよ! 
   もしかして、アンタも掲示板に出てるんじゃない?」
由美「うそお!」 
恵理「きっとそうだよ。
   サイト教えたげるから、早く削除してもらわなきゃ。
   どんどん変な電話やメールが来るよ。」
由美「誰がこんな事したんだろう・・・」
恵理「あん時の写メはいた子みんなに送ったけど、みんな何の事かわかんないって、言ってたよ。」
由美「誰かがウソついてるんだよ、きっと。」
恵理「友達を疑うの?
  サイテー。」
由美「だってアタシだって被害者だよ!」
恵理「あ、そういや由美、ホームページ持ってたじゃない。
   そこに写真のっけちゃったとか・・・」
由美「あっ!
   そう言えば・・・」
恵理「やっぱり!
   写真はすぐに削除してよ、すぐに!」
由美「でも一体誰が・・・」
恵理「ネットに個人の顔写真なんかのっけたら、誰だって勝手に使えるんだよ!
   だから出来るだけのせない方がいいし、本人の了承を取らなきゃいけないの、常識でしょ「 
   やっぱ由美が悪かったんじゃない!
   みんなが言った通りだったわ・・・」
由美「そんなあ。
   悪気があってやったんじゃないのに。」
恵理「悪気がなくてそんな事する子が一番メーワクなのよ!
   じゃーね!
   全くもう!・・・」
由美「恵理!・・・
   一体誰がこんな事したんだろう・・・
   これじゃもう、みんなと普通に付き合えないよ!」

     部屋の外では、夫婦喧嘩が始まっていた。

泰子「あなた!
   だから、誰なんですか、そのkyoukoって人は!」
義男「お客さんだって言ってるだろう!」
泰子「お客さんが、kyoukoってローマ字にハートマークでメール打って来るわけないでしょ!」
義男「大体、俺のケイタイを勝手に見るなんてプライバシーの侵害だ!
   いくら夫婦でも許せんぞ!」
泰子「何がプライバシーよ!」
義男「ほお?
   じゃあ、お前のケイタイも見せてみろよ。」
泰子「そんな事出来るわけないでしょ!」
義男「見られたら困るものでもあるんじゃないのか?」
泰子「そういう問題じゃありません!
   ムカツクわね〜
   私、しばらく実家に帰らせてもらいます!」
一樹「僕、やっぱりケイタイなんか、いらないよ・・・」

     〜おしまい〜
posted by ゴルゴ40 at 21:28| 広島 ☁ | TrackBack(1) | ネット脚本家のひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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