
☆ここ数日柿木将棋関係で気になる事があった。
1つは、中学校に掲載されたある作品について、
余詰ありと言う連絡を違う方お2人から頂いたのだが、
お2人とも柿木将棋での検討結果を記されており、
その結果ほぼ同じ余詰順の指摘となっていた。
しかしこれは現在詰将棋の創作において、
何らかの形でコンピュータ検討を入れるのは常識であり、
作者は使わなくても、雑誌掲載前の検討時には使われるので、
もはや詰パラに掲載される作品でコンピュータと無縁の作品は
ないと言っても過言でない現状である以上、
特別驚くような事ではない。
少し驚いたのは、詰パラ7月号p.51で、
門脇芳雄さんの書かれている文章である。
難解派で知られる某2人の作家が柿木将棋を使って創作している
ことを最近知った。「難解派」と言われながら、実はその難解性は
柿木将棋の力だったらしい。何じゃこれは。
私は、これはやや言葉が過ぎるのではないかと思う。
どの程度使うかは異なるにしろ、詰将棋作家で柿木将棋を使わない
人の方が少ないくらいの現状なのに、ことさら難解派の作家の方を
貶めるような発言は残念である。担当者の立場からは、
作家の方がまずコンピュータ検討を入れてくださるのは
ありがたい事であれ、非難すべき事でないのは言うまでもない。
又「難解性は柿木将棋の力」というのも言い過ぎではないか。
難解作を作るために柿木将棋が大きな力を発揮するであろう事を
否定するつもりはないが、作家ははるかに大きな労力を使って
難解作を作っているはずだ。ただ難解なだけならいざ知らず、
ある狙いを実現するために難解さが伴うわけで、創作にとって
肝心な部分に関しては柿木将棋の力ではどうにもならない。
門脇さんはそこまでのつもりはなかったのかも知れないが、
あえて名指しに近い形で難解派の作家の方を非難するような表現は、
いかがなものかと思う。影響力のある方の発言だけに、
非常に違和感を覚えたのが率直な感想。
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