
○大先輩、勝ち試合で投げてほしい 大竹恩返し '07/10/6
広島―横浜最終戦(横浜15勝9敗、18時1分、広島、29776人)
横 浜000000001―1
広 島52002010×―10
▽勝 大竹27試合9勝10敗
▽敗 吉見37試合3勝4敗
▽本塁打 嶋14号(3)(吉見)新井27号(1)(那須野)村田36号(1)(佐々岡)
●…広島が投打に圧倒した。一回に嶋の14号3ランを含む5長短打で5点を先制。五回までに大量9点を挙げ、七回には新井の27号ソロでダメ押しした。大竹は7回を3安打無失点で9勝目。横浜は5割復帰ならず。
○佐々岡、ラスト登板 被弾にも「僕らしい」 '07/10/7
打たれて去る。そんな18年間の終幕に佐々岡は胸を張った。「僕らしくていい」。勝負にいった137キロの直球。完ぺきに打ち返された通算259発目の本塁打。そのすべてが佐々岡の野球人生に刻まれた。「幸せだと思う。こんなにたくさんの人に送られて…」
万感の佐々岡コールが球場をこだました九回二死。右翼席下のブルペンでは「津田プレート」に右手を添え、現役で最後の祈りを終えた。「見守っていてください」。そして走った。真っ赤で迎えるスタンドと、何度も笑って泣いたマウンドに走った。
「真剣勝負でいきましょう」。倉の言葉がうれしかった。18年間、先発や抑え、中継ぎといかなる試合局面でもマウンドに立ち、野球に筋書きがないことは最も経験している。「1球で泣いた日。KOされた日。優勝した日…」。走馬灯のように流れた。
満身の一球は記憶に残る一発となった。「うるっときていた気持ちがあの一発で乾いた。これが今の力。村田も勝負してくれた」。そんな佐々岡の姿にチームの裏方たちが号泣する。通算138勝106セーブ。実績に決しておごらない男は「優しい大投手」だった。(木村雅俊)
【写真説明】<上>引退セレモニーで黒田Nから花束を受け取る佐々岡(撮影・増田智彦) <下>最後のマウンドで投球する佐々岡
☆地元最終戦で、最後の1人で佐々岡の引退登板。
チームは投打に横浜を圧倒して10−0と完勝ムード。
迎えるバッターは本塁打王争いをしている横浜の4番村田。
これ以上ないシチュエーションであったが、
何と村田が高めのボール玉をフルスイング。
打球がスタンドに飛び込んでしまった。
前代未聞の引退登板ラスト打席でホームランを打ってしまった村田は
泣きながらグランドを一周したと言う。
いかにも空気の読めない「暴挙」と思われたが、
試合終了後のセレモニーでグランドを一周して回る佐々岡を、
横浜の選手でただ1人村田が出迎え、謝罪した。
対して打たれた佐々岡も、村田の肩を抱いて打ってくれてありがとう
と感謝のことばを述べたと言う。
スタンドのカープファンからも、フルスイングで本塁打した村田に
賞賛のことばが掛けられ、それを聞いた村田は改めて涙した。
何も言うことはない、いい話である。
打たれた佐々岡、打った村田、そしてスタンドのカープファンも
何ていいやつなんだ。
人間同士のドラマが凝縮されたプロ野球のすばらしさを感じた。
プロ野球の、そして広島カープのファンで良かったと思った。

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またひとり90年代を代表する選手の引退ですね(´・ω・`)オツカレサマ
佐々岡には巨人が苦しめられた記憶が多いかな・・・(汗)
昔の広島戦は接戦が多くて、佐々岡、大野が登板の時は緊張感たっぷりでTVに釘付けになってました(苦笑)
ラス投ではHRを打たれてしまいましたが、四球で終わるよりも良かったんじゃないかな〜と思いました。
横浜村田にとっても今季の本塁打王は心に残るものになるんじゃないでしょうかね〜
ではではお邪魔しました。
いい時期での引退だったと思います。