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今日の柴田淳紹介「終電」

2007年12月05日

柴田淳「夜の海に立ち・・・」歌詞レビュー

「夜の海に立ち・・・」(「オールトの雲」より)

 会いたいと言えたら もう会いに行ってる
 愛してると言えたら 愛してるって言ってる
 手をつなぎたいなら もう握り締めている
 それが出来ないから こうして うたってる


☆根強いファンが多いファーストアルバム「オールトの雲」を代表する

 センチメンタルな青春度満点の曲である。

 これはデビュー直後の若かりし柴田淳だから書くことの出来た

 青臭い歌だと思う。

 こんなストレートに、会いたいの、愛してるの、なんて歌詞は、

 歳をとり人生経験を重ねた人間には気恥ずかしくて書けたものでは

 ないし、もし30を過ぎた彼女がこれを書いたとしたら、

 極めて嘘っぽいものに感じてしまうだろう。

 会いたいの、愛してるの、そして手をつなぎたいの。

 それが出来ないからうたってる・・・

 これは真っ直ぐなファンへのメッセージである。

 メジャーデビューを果たした彼女の決意とも言えようか。

 やはりこの時期にしか書くことの出来なかった歌なのである。

 あなたの心に 私の歌声が響き渡る日まで
 私はここに立って うたい続ける


☆繰り返すがここでうたわれている「あなた」は、

 しばじゅんが恋人を想定しているのではない。

 彼女の歌を聴いてくれるファンに対して呼びかけているものと

 解釈しなくてはならない。

 それを一見若い恋人同士の恋愛をうたっているように書いたところが

 しばじゅんの才能なのである。

 デビューシングル「ぼくの味方」でも使われた、一般的な歌詞に隠し

 てファンへ呼びかける手法がここでも使われている。

 まあ、私が指摘しなくても、ほとんどのファンはそのダブルミーニン

 グをしっかり受け取ったことだろう。

 柴田淳の歌声は、ファンの心に響き渡っている。

 「私はここに立って」

 こことはライブステージだろうか。

 だから柴田淳はライブステージを続けなければならない。

 CD音源よりもずっと聴き応えのある歌を聴かせることの出来る

 希有な歌唱力の持ち主なのだから。
 
 淋しいって言えない だから強がっている
 受け止めてくれない 分かるから泣かない
 一人で平気と 平気じゃないから言う
 それしか出来ないから こうして うたってる
 あなたの心に 私の歌声が響き渡る日まで
 私はここに立って うたい続ける


☆ここはなかなか会えない寂しさを、素直に言えない女心の微妙さを

 表現している所。

 現実に遠距離恋愛をしている若い人には

 随分と響く歌詞であろう。

「一人で平気と 平気じゃないから言う」

 ここは楽曲的にも転調するので、とても印象深い。

「一人で平気」と強がりながら、

 夜の海辺でたたずみ歌う歌姫の姿は

 想像するだに美しい。

 この、正に「絵になる」叙情性が

 シンガーソングライター柴田淳の真骨頂。

 あなたの心に 私の歌声が たとえ届かないとしても
 この声が枯れるまで うたうのだろう
 涙こぼれないように 星を見上げて
 励ましてくれるような 波を聴いて


☆このラストの歌詞は、明らかにデビュー直後の柴田淳の

 心境を表したものである。

 たとえリスナーの心に届かなくても

 声がかれるまで歌い続けるのだと。

 そう裏読みすると、苦難を承知で芸の道へと踏み出した彼女の

 この決意は何とも力強い。

 メジャーデビューして6年たった今、

 苦難を乗り越えていまだ我々に素晴らしい歌を届けてくれている

 柴田淳に、我々は大いに感謝すべきであろう。

 励まされているのは我々の方なのである。

 柴田淳歌詞レビュー一覧はコチラ



 
 

posted by ゴルゴ40 at 23:47 | 広島 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | しばじゅんソング歌詞レビュー
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