2010年01月25日

2010年1月1日「アバター」

☆実は今年の元日にはテキと映画館に行ったのだ。
 で、ほとんど月末にレビューを書くと言うていたらく。
 
 場所は呉シネマ。
 3Dでなく通常版だ。 
 さて話題の「アバター」だ。
 
 折しも中国では内容に当局からクレームが付き?
 公開が縮小されると言うニュースが届いている。 

 

『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が12年ぶりに発表した、最新の映像技術を駆使して作り上げたアドベンチャー大作。ある衛星にやって来た人類と、その星にもともと住む者たちによる激しい戦闘を、迫力の最新3D映像で見せる。出演者は『ターミネーター4』のサム・ワーシントンほか、キャメロン監督とは『エイリアン2』以来久々にタッグを組むことになるシガーニー・ウィーヴァーら実力派が顔をそろえる。構想14年、製作に4年をかけたキャメロン監督による壮大な物語と斬新な映像美に酔いしれる。

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あらすじ: 下半身不随になり、車いす生活を送るジェイク(サム・ワーシントン)は、衛星パンドラにやって来る。彼は人間とナヴィ族のハイブリッドであるアバターに変化を遂げ、不自由な体で単身惑星の奥深くに分け入って行く。慣れない土地で野犬に似たクリーチャーに襲われていた彼は、ナヴィ族の王女(ゾーイ・サルダナ)に助けられる。

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(情報元:「ヤフー映画



☆ジェームズ・キャメロン監督だと言う先入観があったことは否めないが、これは舞台を異星に移した「タイタニック」だと思った。本来結ばれるはずのない男女の熱愛と、2人を待ち受ける悲劇的なカタストロフィー。音響効果も含めて、非常に類似点が目立ったように思う。

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 そして私は同時に又1つ別の有名映画との類似を感じた。それは「風の谷のナウシカ」。美しい自然を破壊しようとする人間に対する自然の力の反発。内容的には宮崎監督の他作品にも共通するテーマ性が感じられたのである。

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 多くの人が語っているように、この映画の最大の魅力は、壮大な映像美だと思う。一見グロテスクな異星人にいつの間にか感情移入してしまい、ヒロインが美しく魅力的に見えてしまう映像マジックも素晴らしい。が、何と言っても白眉と思ったのは、アバターと共鳴する森の映像だ。「〜ナウシカ」ではアニメで表現した荘厳な自然美を三次元映像で現出したのは、話題作たるに相応しいものだったと言える。



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2009年12月31日

2009年11月22日「Disney's クリスマスキャロル」

☆1か月以上も前に見た映画のレビューを大晦日に書く。
 元日には他の映画を見る予定なので、間に合わなくなるから……
 
 例によって夫婦の日を狙い、テキと2人で行って来ました
 ワーナーマイカルシネマ。
 
 ところが、3D版は一切の割引が効かないとかで、
 2人で4千円の痛い出費となった。

 さてストーリーの細部まで良く知っている
「クリスマスキャロル」。
 
 何せ私ゴルゴ40は、この作品を脚色した
僕たちのクリスマスキャロル」という脚本を書いているくらいだから。

 普通より割高な料金を払うだけの価値があっただろうか。

 結論を言えば、それだけの価値を見出せる映像美を楽しませて
 
 もらった。 

 

金銭欲を満たすために生きる男が、クリスマス・イブの夜の不思議な体験を経て、本当の幸福の意味を悟る奇跡と感動のファンタジー。文豪チャールズ・ディケンズの不朽の名作を、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのロバート・ゼメキス監督が映像化。ケチな主人公をはじめ、7役を演じるのは名優ジム・キャリー。希望に満ちたメッセージや、俳優の演技をデジタル的に採り込むパフォーマンス・キャプチャーによる驚異の映像が圧巻!

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金銭欲を満たすために生きる男が、クリスマス・イブの夜の不思議な体験を経て、本当の幸福の意味を悟る奇跡と感動のファンタジー。文豪チャールズ・ディケンズの不朽の名作を、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのロバート・ゼメキス監督が映像化。ケチな主人公をはじめ、7役を演じるのは名優ジム・キャリー。希望に満ちたメッセージや、俳優の演技をデジタル的に採り込むパフォーマンス・キャプチャーによる驚異の映像が圧巻!シネマトゥデイ

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(情報元:「ヤフー映画



☆これほど有名な作品もなかろうと思うので
 ストーリーは置く。
 専用メガネで見た3D映像の迫力と臨場感に圧倒された。
 私が特に感動したのは、引き気味の街や雪道と行った風景、
 そして空を飛んでいる時のような映像である。
 遠近法と言うのだろうか、3Dの威力が遺憾なく発揮されて、
 雪は本当に目の前で降っているように見えたし、
 回想シーンの雪道はこの映画でも白眉の映像美と思った。

クリスマスキャロル3.jpg

 反面、ズームアップする家の中などではさほどでもないと感じた。
 それでもアニメの人物が本物に見えるくらいリアルだ。
 幽霊や精霊と言った超自然的存在が当たり前のように登場し、
 現在過去未来と激しく場面が切り替わる上、
 空を飛んだり通常の実写では表現の難しいこの作品に、
 アニメと実写の混在する3D映像は抜群の効果だったと思う。



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2009年07月04日

2009年7月1日「天使と悪魔」

☆「ダ・ヴィンチ・コード」の続編だと言う。

 前作もテキと2人で見に行った。

 キリスト教という大メジャーながら、

 日本人には頭でしか理解出来ないものが底流を流れていて、

 非常に知的な興奮はそそるものの、やや難解で感情移入し難い

 印象を持った前作と比べて、どうか。

 答はエンタテイメント性における格段の進歩であった。

 

ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演の大ヒット作、『ダ・ヴィンチ・コード』の続編となる歴史犯罪ミステリー。イタリアのローマで400年の時を超えてよみがえった秘密結社・イルミナティによるバチカンへの復讐(ふくしゅう)を阻止するべく、ガリレオの暗号コードに挑む宗教象徴学者・ラングドンの活躍を描く。ヒロインには『ミュンヘン』のイスラエル人女優アイェレット・ゾラーを抜てき。ほかにユアン・マクレガーやステラン・スカルスガルドなど、国際色豊かな実力派俳優たちが脇を固める。原作の張り詰めた緊迫感を、より臨場感たっぷりの映像で見せてくれることに期待したい。(シネマトゥデイ)

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あらすじ: 宗教象徴学の権威、ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は、秘密結社・イルミナティの復活を探るべくローマへ旅立つ。17世紀、バチカンの科学者への弾圧の陰で結成されたイルミナティが、今にも教皇候補の暗殺を計画しているという。ラングドンと科学者ヴィットリア(アイェレット・ゾラー)は、ガリレオの暗号コードの解明に乗り出すが……。(シネマトゥデイ)
インタビュー
(シネマトゥデイ)

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(情報元:「ヤフー映画



 始めに告白すれば、この作品は私のツボである。

 従って評価が甘いだろうと思う。

「ダ・ヴィンチ・コード」もだが、原作は一行も読んではいない。
 
 純粋に映画としてのレビューである。

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 前作と比べるとビックリするくらい話が分かりやすく、

 短時間にこれでもか、というくらいスピーディーな見せ場を

 詰め込んだ。アクションあり、残虐だが迫力十分の映像や、

 分刻みでバチカン消滅の危機までのカウントダウンのスリリングさ

 は、全くハリウッドのアクション映画と変わらないと思った。

 息も付かせぬ展開とはこの事だろう。

 往々にして途中で睡魔に襲われる私も、固唾を飲み身を乗り出して

 最後まで見終えることが出来た。大したものだ。

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 しかしながら、謎解きの楽しさや思想性は大幅に減じた。

 これを本格ミステリーのような楽しみ方をしようとすると

 困ってしまう。ラングドン教授の謎解きはほとんど瞬時に

 終わってしまい、慌ただしく自身もピンチに陥りながら、

 次から次へと犯行現場にたらい回しにされているような印象だ。

 又、聖職者達を残虐極まりない処刑で晒し者にする映像は、

 これが宗教映画では決してなく、徹頭徹尾エンタテイメントに

 徹したものであるからこそ。その割り切りがなければ、バチカンも

 撮影を許可しなかったのではなかろうか。
 
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 又この映画のもう1つの楽しみ方は、

 名前だけは知っていてもまずお目に掛かることはない、

 バチカンの観光案内であるがごとき名所めぐりである。

 そして美しいと言っては語弊があるが、

 火あぶり、水責めと言った各種の残虐映像。

 特に最後にも出てくる火あぶりは非常に絵になる。

 かなり罰当たりな感想だが。

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 そしてネタバレになるが、あざといまでの大どんでん返しにも

 言及しておきたい。ハリウッド映画オタクのテキによれば、この

 監督のくせよね、ともう初めからこの結末がわかっていたかの

 ような口ぶりだったが、テキのミスリードにもやられた私には、

 非常に効果的だった。何しろ途中で仕切りと、コイツが怪しいよね

 などと私に話し掛けるのである。

 ネタがわかった今では映画自体がそこまでやるか、という

 くらいミスリーディングな場面で構成されていた事がわかる。

 ホント、やる事がえげつないです、この監督は。(ホメ言葉)

 初めにこの映画は私のツボ、と書いたが、日本で言えば横溝正史。

 西洋ミステリーでは、エラリー・クイーン、いやディクソン・カー

 の感じだろうか、いわゆる伝奇ミステリーの味わいで、

 おどろおどろしい舞台設定に、あざといまでのミスリーディングに

 満ちた「意外な犯人」を楽しませるエンタテイメントである。

 1つだけケチを付けるなら、科学と宗教の相克を表現するつもりか、

「反物質」という爆発物?の設定である。ストーリー展開には不要か

 もと思ったし、何より核兵器が想起されてあまり気持ちの良いもの

 ではなかった。ヘリの自動操縦で到達する距離くらいでは

 爆発の影響はほとんど減じられないのでは、と思ったがどうか。



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2009年04月23日

2009年4月22日「レッドクリフ Part U」

ブログパーツ

☆パートTに続き「夫婦の日」での夫婦割引鑑賞である。

 場内を見回すと、中高年カップルが目立ち、

 禿頭がやたら目についた。

 頭髪とヨメの見てくれだけは「勝ったな」とレベルの低い事を

 考えながら映画を鑑賞した。

 

アジア映画としては歴代最高の大ヒットを記録した、『レッドクリフ Part I』の続編となる歴史スペクタクル。『レッドクリフ Part I』から連なる赤壁の戦いもクライマックスに突入し、孫権軍と劉備軍との連合軍が曹操の大軍に立ち向かう様をダイナミックに描く。監督やキャストは『レッドクリフ Part I』と同じく、ジョン・ウーにトニー・レオン、金城武などのアジアの大スターたち。85万人にのぼる両軍兵士たちのアクションはもちろんのこと、偉大な英雄たちが繰り広げる感動的なドラマを楽しみたい。(シネマトゥデイ)

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あらすじ: 西暦208年、魏呉蜀が争う中国・三国時代。孔明(金城武)の奇策で曹操軍を撤退させた孫権・劉備連合軍だったが、食料不足と疫病のために戦意も尽きようとしていた。そこに曹操軍の2000隻の戦艦と80万の兵士が逆襲。司令官の周瑜(トニー・レオン)と孔明が作戦を仕掛けようとする中、周瑜の妻・小喬(リン・チーリン)がある行動に出る。(シネマトゥデイ)

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(情報元:ヤフー映画」)



 今回はテキが私に気を使い、三国志好きの私と

 PARTTに引き続きPARTUを観に行くこととなった。

 巷には原作の三国志との相違をあげつらい、

 この映画を貶める輩もいると聞くが、何と了見の狭い事か。

 それなら明かに史実と異なり、後生の者達が劇的に創作した

「三国志演義」そのものはどう考えるのか。 

 あり得ない豪傑達の活躍や軍師の計略、為政者達の権謀術数を

 楽しむと言うのなら、少なくとも「三国志演義」と異なるから

 と言って、映画の価値を低くみなすのは間違いであろう。

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 さて例によって一緒に観たテキの感想は、

 孔明さんが計略で矢を集める所が面白かったね、との事。

 彼女はもともと孔明ファンなのである。

 三国志ファンとしては標準的な立場だろうか。

 がしかし、この映画の主役は間違いなく周瑜であり、

 彼と孔明との男の友情、彼と傾国の美女である妻小喬との愛情が

 この映画の基調である。

レッドクリフ24.jpg

 確かに赤壁の戦いは呉軍の本拠地を襲撃して来た曹操の大軍を

 呉の軍師周瑜と同名国である劉備軍の軍師孔明が共同して

 撃退するストーリーなので、周瑜が主役であってもおかしくは

 ないのだが、三国志全体ではさほどスポットの当たらない呉の

 軍師であるだけに、観る側からすると新鮮な切り口に思われた。

 もっとも三国志自体を知らない人はそんな事は思わないだろうが。
 
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 三国志のコアなファンにこの映画のアンチがいらっしゃるのは、

 あるいは孔明以外完全に脇役として劉備軍を描いている事への

 反発なのではないかと邪推したくなる。

 さて映画の前半は、赤壁の戦いのクライマックスに至る準備段階で

 周瑜は曹操軍に投降して水軍の中心となっている蔡瑁と張允を除くこ

 と、そして孔明は不足している矢10万本を調達すること、と言う

 難題を知謀によって達成する所を主に描いている。

 互いに達成出来なければ軍律に従い処刑される、

 と言う厳しい条件下で遂行される知略には見所がある。

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 そして、その事前準備によってなだれ込む後半の

 クライマックスは迫力満点の船上の火攻合戦である。

 ここは活字で読むと正直悲惨さだけが伝わって来るのだけれど、

 映像化されると本当に圧巻で、これだけでも観る価値がある。

 そして、私のイチオシは、身一つで曹操軍に乗り込み、 

 貞操を奪われる危機にさらされながら曹操を惑わして、

 国を守った絶世の美女小喬を、危機一髪で救出する周瑜の

 ドラマチックなシーン。

レッドクリフ27.jpg

 こんなものを演出過剰、あり得ない、史実と違う、などと言うのは

 ヤボと言うに尽きるだろう。

 PARTTでも書いたが、その美女っぷりで小喬が

 映画自体も救った感がある。

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 たぶん誰も書かないと思うので書くが、

 曹操軍営で、壮絶な火攻めにより大量殺人が行われている惨状を

 見て、小喬が流す涙。あれがこの映画のベストショットと思った。

 どうも女好きの感想で申し訳ありません。

 さて、その他にもとにかく見所が詰め込まれた映画で、

 B級エンタテイメントとしては最高である。

 例えば、孫権の妹で男に扮して曹操軍にスパイとして紛れ込んだ

 尚香と、愚鈍だが蹴鞠での活躍で出世した男との「友情」と別れ。

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 恐らく映画の構成バランスとしたら、周瑜と孔明との男の友情か、

 周瑜と妻小喬との夫婦愛かどちらかに焦点を絞って、

 やや安っぽい他の人間ドラマみたいなものは排除すべきである。

 又そこまで言わなくても、ドラマの深み、人間の描き方は物足らない

 と言わざるを得ない。そこがB級、と評する所以である。

 又、前作同様、白兵戦の戦闘シーンの迫力は素晴らしいのだが、

 ハッキリ言って敵味方入り乱れて、どういう戦況なのやら、

 誰が味方で誰が敵なのやら非常にわかりにくい。

 しかしそうした欠点に目をつむり、純粋にエンタテーメントとして

 見ればこれほど見所の多い映画もない。

 ぜひとも映画館の大スクリーンでその迫力を楽しむべき映画だと

 総括しておこう。



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2008年11月24日

2008年11月22日「レッドクリフ Part I」

ブログパーツ

☆我が夫婦では恒例だが、「夫婦の日」での割引鑑賞である。

 呉に2件ある映画館で古い(ボロい)方の呉シネマ。

 土曜の午後1時から、しかも今をときめく?「レッドクリフ」

 という事で、ざっと見30人くらい観客がいた。

 これは呉では異例と言っても良い多さなのである。

 さて映画の紹介である。

 

 『M:I-2』などの巨匠、ジョン・ウー監督が100億円を投じて作り上げた歴史アクション大作。中国の英雄伝「三国志」を基に、国をかけて戦う男たちの壮大なロマンと、彼らを陰で支える女性たちの姿も浮き彫りにする。才気あふれる軍師を演じるのは『LOVERS』の金城武。彼とともに戦う知将役に『インファナル・アフェア』シリーズのトニー・レオンがあたる。2人の偉大な英雄ぶりに目を見張り、華麗で鮮やかなアクションに息をのむ。(シネマトゥデイ)

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あらすじ: はるか昔の中国で絶大な権力を握る曹操(チャン・フォンイー)は、その兵力にものをいわせて敵国を攻めたてていた。彼の天下統一の野望を打ち砕くため、孔明(金城武)と周瑜(トニー・レオン)はともに協力し、連合軍を結成。だが連合軍の数はわずか6万、片や曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだったが……。(シネマトゥデイ)

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(情報元:「ヤフー映画」)



 いつもはテキの付き合いで映画鑑賞している私だが、

 今回は立場が逆。

 町を歩いていて呉シネマ前の大看板を見て、

 小喬さんの美しさに心を奪われ(笑)

 テキを誘ってやって来た。

 何を隠そう、私はかなりの三国志好き。

 映画開始後、私は身を乗り出して鑑賞したが、

 テキは眠気と戦うという、いつもと逆パターンだった。

 テキに「三国志を知らんと面白くなかったかね?」

 と後で聞いたら、知ってるけど思い出すのに時間が掛かり、

 始めの方はつまらなかったけど、

 だんだん面白くなって来た、とのこと。

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 要するに余り面白くなかったわけだ。

 私の率直な感想は、三国志の世界をそのまま映像化した、

 というだけで好きな人間としては惹かれる所があるものの、

 残念ながらそれ以上のものではない、というもの。

 あまり三国志を知らない人間には辛かったのではなかろうか。

 とにかく後世大いに潤色されたと思われる三国志の世界は、

 それだけでスリリングかつドラマチックであり、

 とりあえずなぞるだけでもそこそこ面白くはなるのである。

 が、本来長大で見所も満載な三国志の、

 一応クライマックスとは言える「赤壁の戦い」を切り取ったものの、

 どうしても連続大河ドラマの1回を観たような感じは否めない。

 しかも最大の見せ場は、次回を待て、だからね。

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 テキが眠気と戦ったという序盤では、

 曹操の大軍に破れて敗走し追撃を受ける劉備軍が、

 慕って着いて来る一般人民が足枷となって窮地に陥っている。

 民を捨てて逃げては、という進言に耳を貸さず、

 自分を慕う漢の人民を救えずして、この戦に何の大義があるか、

 と正義感ぶりを見せつけるが、

 おかげで夫人と、まだ赤子の跡継ぎ息子が逃げ遅れてしまう。

 そこを救うのが超雲で、彼の超人的な活躍で何とか息子だけは

 救出される、という有名な名場面だが、

 やはり知らない人間には面白みが今ひとつのようである。

 三国志には随所に名場面があるわけで、

 欲を言えば「桃園の誓い」だの「三顧の礼」だのは、

 基礎中の基礎知識として見せて欲しかったのだが、

 連続ドラマでなければ無理なのだった。

 この超雲を始め、おなじみの関羽や張飛は

 正に一騎当千のあり得ない豪傑ぶりを見せるが、

 ここはもうリアリティーを墓場に葬って観るよりない。

レッドクリフ6.jpg

 白装束で、戦場でもただ一人涼しい顔をしている孔明。

 テキは「金城武カッコいいね。」と言ってたが、

 私も彼はほぼイメージに合い好感が持てた。

 ただ今回は彼の策士ぶりが余り観られず残念。

 1つには、周瑜と余りにも簡単に結んでしまった描き方。

 本来敵国なのだから、もっと腹の探り合いがあってもと思う。

 超然としてクールなイメージだが、

 実は誰よりも義理を重んじ熱い男が孔明である。

 恐らく後編では、戦場で熱い所を見せてくれるのだろう。

レッドクリフ5.jpg
 
 さて、設定上主役か?という扱いを受けていたのは

 意外にも周瑜である。

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 音楽に精通し、戦では名軍師、その上美男子という、

 ちょっと嫌みなくらい完璧ないい男を演じているのは

 トニー・レオン。まあ適役だろうか。

 が、何と言っても妻の小喬さんの美女っぷりが素晴らし過ぎる。

レッドクリフ8.jpg

 演じているリン・チーリンさんは全然知らないが、

 いかにも東洋系らしい、色白でスレンダー、

 しとやかさの中に情熱を秘めているような完璧な美女である。

 映画の中でも描かれているが、曹操が横恋慕して周瑜から奪うため

 赤壁の戦いを仕掛けたとまで言われている。

 映画を観ればさもありなん。

 周瑜とのベッドシーンがあるのだが、ほれぼれするような肢体で、

 彼女を鑑賞するだけで映画料金のお釣りが来た気がする。

 役者についてもう少し。

 戦が近づいてもわらじを編んでいる、一目凡庸な劉備は

 イメージ通り。

 曹操はもっと極悪な悪役ぶりを見せて欲しかった。

 優柔不断な御曹司の孫権の方が風貌的には凶悪になりそうな・・・

 戦闘シーンは迫力があると言うか、中途半端にリアルだと思った。

 どうせ荒唐無稽な話なのだから、もっと思い切り演出して、

 策略などが良くわかるようにして欲しかった。

 今回の山場の曹操軍の奇襲を先回りして罠に嵌める場面など、

 敵味方入り乱れて途中から情勢がわかりにくかった。

 映画全体で良かったと思うのは、

 本当に大事な場面は最後まで見せない、ややストイックな演出。

 小喬さんも少し隠しているから光るのである。

 と、まあ結局彼女の美女っぷりで全ては救われたと言うのが

 私の結論である。さすがは「運命を司る美女」だ。



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